文字の透かしとロゴの透かし:切り取られやすい位置、切り取りにくい位置
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写真に出どころを入れるとき、いちばんよく使われるのは右下の隅です。ところが隅の透かしは、写真の端を少し切るだけで消えてしまいます。自作の海の写真とマグカップの写真に、MiruKitの透かしで文字とロゴをいくつかの位置に入れ、透かしを消すには写真をどれだけ捨てる必要があるかを、実際の出力ファイルで測りました。
大きさの値は何を表していますか?
詳細にある大きさは、写真の横幅に対する割合です。1600×1067の写真で大きさ20なら、透かしの幅は約320ピクセルになります。ここで文字とロゴに差が出ます。「© MIRU STUDIO」のような1行の文字は、幅313ピクセルでも高さは53ピクセルしかありません。一方、正方形のロゴ画像は同じ大きさ20で320×320ピクセルになり、幅は同じくらいでも高さは約6倍です。同じ数字を選んでも、ロゴのほうが写真をずっと広く覆います。
隅の透かしはどれくらい簡単に切り取れますか?
横長の写真の右下に文字を大きさ20で入れると、下側をまっすぐ7.8%切るだけで透かしは完全に消えました。大きさを35にしても11.0%です。縦長の写真では4.3%と5.7%で、さらに少なく済みました。写真の縦横比を保ったまま切る場合でも、透かしのない範囲が元の面積の85.1%も残りました。ほとんど気づかれずに切り取れるということです。
ロゴは高さがある分、少しだけ粘ります。同じ位置のロゴ大きさ20は右側を21.8%切る必要があり、大きさ12では14.0%でした。それでも主役の船はそのまま残りました。隅に置いた透かしは、文字でもロゴでも、切り取りたい人にとって大きな障害にはなりません。
切り取りにくくするにはどこに置きますか?
透かしが写真の主役にかかると話が変わります。文字をドラッグして船の上に置くと、船を残したまま透かしだけを切り取る方法はありませんでした。透かしのない同じ比率の最大範囲は23.7%だけで、その中に船は入りません。中央に大きさ40で入れても22.9%で、ほぼ同じでした。
位置で「全体に繰り返す」を選ぶとさらに強くなります。文字を大きさ20・角度−30で繰り返すと、透かしのない同じ比率の範囲は横長の写真で3.0%、縦長の写真で1.2%しか残りませんでした。ロゴ大きさ12の繰り返しは1.1%です。ただし写真が見にくくなるので、共有用のコピーに使うのが向いています。
濃さは何を変えますか?
濃さは透かしの位置を変えません。濃さを15に下げても、30や80と同じように切り取れます。変わるのは見えやすさです。暗い海の上の白い文字は、濃さ30で画素が平均57.5(0〜255)変わり、はっきり読めました。ところが明るい空と白い帆の上に置いた白い文字は、濃さ30で11.4、50でも19.1しか変わらず、プレビューでもほとんど見えませんでした。明るい部分に置くときは、背景色で暗い色を選ぶ(文字の色が変わります)か、濃さを上げてください。
MiruKitで試す手順
- 透かしに写真を入れ、入れる透かしで文字かロゴ画像を選びます。
- 詳細を開き、位置・大きさ・濃さ・角度を決めます。
- 主役にかけたいときは、写真の上の透かしをドラッグして動かします。
- 元の写真・比較・仕上がりを切り替え、明るい部分でも見えるか確かめます。
- 保存したファイルを開き、隅を少し切ったときに透かしが残るか自分で確かめます。
MiruKitで実際に確認した結果
| 入れ方・大きさ | 横長写真:1回切って消す | 縦長写真:1回切って消す | 横長写真:透かしのない同じ比率の範囲 | 濃さ30での変化(横長) |
|---|---|---|---|---|
| 文字・右下・20 | 7.8% | 4.3% | 85.1% | 57.5/255 |
| 文字・右下・35 | 11.0% | 5.7% | 79.4% | 60.3/255 |
| ロゴ・右下・12 | 14.0% | 10.1% | 74.1% | 58.7/255 |
| ロゴ・右下・20 | 21.8% | 15.3% | 61.6% | 60.1/255 |
| 文字・中央・40 | 不可(主役が切れる) | 不可(主役が切れる) | 22.9% | 11.3/255 |
| 文字・主役の上・30 | 不可(主役が切れる) | 不可(主役が切れる) | 23.7% | 11.4/255 |
| 文字・中央・70・−30° | 不可(主役が切れる) | 不可(主役が切れる) | 23.4% | 28.1/255 |
| 文字・繰り返す・20・−30° | 不可(主役が切れる) | 不可(主役が切れる) | 3.0% | 34.6/255 |
| ロゴ・繰り返す・12 | 不可(主役が切れる) | 不可(主役が切れる) | 1.1% | 36.5/255 |
このテスト用に描いた2枚の写真(1600×1067の海と帆船、1067×1600の机の上のマグカップ)と、自作の512×512の透明な丸いロゴに、透かしツールの描画コードそのもので白い透かしを入れました。透かしの範囲は、濃さ100で描いたときに元の画像とどれか1チャンネルでも3以上違う画素です。「1回切って消す」は、片側の端をまっすぐ切って透かしの画素をすべてなくすのに捨てる最小の割合で、その切り方が主役(船・カップ)の範囲にかかる場合は不可としました。変化は透かし範囲内の画素が元からどれだけ変わったかの平均(0〜255)です。


知っておきたいこと
数値は、このテストのために描いた2枚の写真で測ったものです。構図や主役の位置が違えば結果も変わります。保存画面から受け取ったPNGは、測定に使った描画結果と1画素まで一致しました。
ここで測ったのは切り取りだけです。消しゴム系のツールやAI編集で透かしを消すことは試していません。透かしは出どころを示す印であり、コピーを防ぐ仕組みではありません。